心臓病の一般的な症状として発咳、呼吸困難、湿疹、運動不耐、元気食欲不振、削痩といった症状が認められます。しかし、心臓病になってもある程度は心臓の形態が変化し代償してしまうため症状が顕在化するのは重症化してからとなります。
こちらの病院では健診も実施しております。定期的に来院することで早期の病気発見に取り組んでいきましょう。
臨床症状を伴って来院される場合もありますが健診時に獣医師の聴診によって心雑音を確認されることも多いです。また春の健診などの際の血液検査(NT-pro BNP等)により心臓病を疑うこともあります。
心臓病を疑う症状、健診時に心臓病が疑われた場合はまずⅩ線検査を撮影しています。
心臓の動きは確認できませんが心臓全体の大きさ、肺野の評価を行うことができます。
また当院には超音波検査装置があり心臓の動き、形態の評価を行うことができます。この検査によりⅩ線検査ではわからない心臓内の評価を行っていきます。
超音波検査は水曜日のみ行っており予約制となっています。希望される方は診察時にお伝えください。診察時に心雑音を認めた場合はこちらから検査を提案させていただくこともあります。
検査結果をもとに心臓に対しての治療が必要なのか、必要な場合にどういった内服を処方するのかを説明させていただきます。
心臓薬は内服を飲ませることによって進行を遅らせる治療となります。内服を開始することで症状が消失したとしても治るわけではないことをご理解してください。
心臓病に対する内科治療は進行を遅らせるための治療であり治ることはありません。定期的に超音波検査を実施することで進行具合を確認していく必要があるので定期的に再評価をしていきましょう。